「悪魔」と呼ばれる怪物が現れ、人を襲う世界…という設定の日本が舞台。 主人公のデンジは父親の借金を肩代わりし、ポチタという「チェンソーの悪魔」と一緒に、悪魔を退治する「デビルハンター」として働き、借金を返済する貧乏生活を送っていました。 そんなある日、デンジはヤクザに殺されてしまいます。ところが、ポチタの心臓をもらい、人間でも悪魔でも魔人でもない「チェンソーの武器人間」として復活! その後、政府機関に拾われ公安のデビルハンターとなったデンジ。ここから、世界の運命が大きく動き始め……。 原作は藤本タツキ先生作の同タイトル。第2部が「少年ジャンプ+」にて連載中です。 ライアン・コルト・レビー:デンジ役スージー・ヤン:マキマ役サラ・ヴィーデンヘフト:パワー役レーガン・マードック:早川アキ役 僕自身も、とても内向的な人間です。アキは、自分の生活空間を大切にしています。統制のきいた人生のために。それは本当に素晴らしいけど、アキがより人間らしく健やかに生きたいと望むなら、デンジとパワーに生活を粗暴に邪魔されるというエピソードは必須なのかも。 僕自身、対人関係や、将来の計画、今後起きることについて、ずっと楽観的だった。そしてデンジにも僕にもレジリエンス(回復力、反発力)があります。苦労も多かったけれど、大抵の場合「明日は何とかなる」と乗り切ってきました。 些細なことに夢中になるところも一緒。僕もよく小さいことで盛り上がるので、おいしいトーストを食べる、みたいなデンジのシンプルな喜びには共感できます。 その点で、やっぱり私はアキに近いかも。普段は穏やかだけど、急に感情が爆発してしまうこともあります。 サラ:私がパワーに似ているのは、グレムリンのようなエネルギーと、猫好きなところ!
『チェンソーマン』では、名前が恐れられているものほど、悪魔自身の力も増します。みなさんがもし『チェンソーマン』の世界にいたら、何の悪魔が一番怖い?
スージー:間違いなく、ゴキブリの悪魔です。ゴキブリは相当怖い悪魔になるはず。卵を弾丸のように発射できるし、史上最も忌み嫌われる存在になりますね…。 BuzzFeed:飛ぶゴキブリに遭遇したことはありますか? オーストラリアにはいますよ。※筆者はオーストラリア出身 スージーとサラ:何それ、ウソでしょ?! サラ:やめて、泣いちゃいそう。 スージー:本当にゴキブリは最強の悪魔かも。飛べるし、巨大化するし、卵を産むんだもん。恐ろしい…。 BuzzFeed:それは共感できます。学校を卒業してから何年も経っているのに、作文や課題の提出期限が迫っている悪夢って、繰り返し見ますよね。 ライアン:今までで一番怖かった悪夢が、すごくリアルな夢なんです。 僕は、高校生の自分が数学の授業を毎回サボっている。学校の最終日になり、数学の教師が玄関先に現れてこう言うんです。「やあ、卒業しないのは誰だと思う?」。僕は「嫌だあああ!」と叫んで、そこで冷や汗をかいて目を覚ましました。 レーガン:僕にとっては、失敗の悪魔……思い込みの悪魔です。 BuzzFeed:インポスター症候群(自分を過小評価してしまう状態)の悪魔のようなものですね。私もそれは怖いかな。 ライアン:インポスター症候群の悪魔は厄介ですね。何としてもやっつけないと。
デンジはトーストにいちごジャム、梅ジャム、オレンジジャム、バターに蜂蜜、シナモンもかけて「最強のパン」を作ります。みなさんならどんな「最強のパン」を作りますか?
あとは、クリームチーズとジャムの組み合わせも、しょっぱさと甘さが絶妙で好き。子どもの頃は、サーディン(イワシ)と玉ねぎを載せ、オリーブオイルを少し垂らしたトーストにハマりました。 これがまあ臭くて、食べた後に歯を磨いても、ずっと臭いが残るんです。何日も人に会いたくなくなるほど。それでもおいしいから、変だと思われても気にしないけど(笑) レーガン:バターを塗って、カシスジャムを少し、メロンも少し、シナモンも少し、気取って日本語で言いますが「ウメ」ものせて。いろんなフルーツを重ねて、どんな味になるかはお楽しみで! スージー:私なら、アボカドとスモークサーモンと卵で、最強のカリフォルニアトーストを作りたい。 サラ: 私は、アーモンドバターを塗り、いろんなベリーとバナナをのせて、上からハチミツとシナモンをかけたい!
これまでに収録した中で、お気に入りのシーンや台詞は?
サラ:断トツで、パワーが最悪のルームメイトになり、「トイレ? 糞はたまにしか流さん派じゃ!」と言うところ。あれは象徴的な台詞です。 ライアン:あのシーン最高!たった1つの台詞で、キャラクターの性格や関係性を理解できて、すごくおかしいですよね。 僕は、アキとデンジの路地裏でのシーンと、飲料自販機の前でデンジがパワーと一緒にいるシーンで迷います。そこでのやりとりが、とにかくバカバカしくて楽しい。 レーガン:僕のお気に入りは、病院でアキがデンジのためにりんごを剥き、うさぎの形にカットするシーンです。 だからアキは、デンジを飼い慣らして子どもみたいに扱おうと試みる。「俺の言うことを素直に聞くこと」、それならこれをあげる、とでも言うようにりんごを差し出す。 でもデンジはの答えは「ありがとう、でもいらない」だっけ。 ライアン:違う、「頭に入れといてやらあ」って言ったんだ(笑) BuzzFeed:このシーンでは、アキがデンジの手の届かない位置にリンゴの皿を置くところが好きです。 ライアン:そう、アキの力関係が上だと思い出させるためにね。 スージー:私が好きなのは、2話でマキマとデンジが車で移動するシーン。マキマがデンジにこう言います。「返事は『はい』か『ワン』だけ。『いいえ』なんて言う犬はいらない」 BuzzFeed:その後にデンジがうどんをすすって、本当に「ワン!」と吠えますよね。 特にあの場面は、ライアンと私の台詞のやり取りがありましたから。あのシーンでは、ライアンが先に録音していたんです。私が「はい、アーン!」という台詞を言ったら、ライアンの「アーン!」という声が聞こえて、「うわあ最高!」と思ったのを覚えています。すごくおかしくて、キュートでしたね。